眼鏡電気

特殊決定力として主に水、格闘、鋼タイプに対して圧力をかける要因として構築に採用される。
今回は、ボルトロス、サンダー、水ロトムについての性能差と採用される基準について軽くまとめておきます。

ボルトロス

従来の電気タイプとの大きな差は気合い玉を習得できることでバンギラスで止まらないことである。
ただ、バンギラスはスカーフ、襷龍舞、HDベースで乱数で耐えてくるなど気合い玉の命中70以上に不安要素がたくさんあるのは言うまでもない。

高いSで場を支配できるので初手で先攻ボルチェンで負担与えながら、終盤一貫性の高い技で抜いていく。
特にラティオステラキオンに一貫するめざめるパワー飛行はタイプ一致ということもあって是非採用したい技である。

・サンダー

極振り眼鏡雷がH252バンギラス二発で落とせるためバンギラスで止まるということはないが、命中70技を連打する以外にこちらもスカーフやオボン持ちがいることを考慮すると不安定である。
サンダーのメリットは耐久と熱風による鋼に対する遂行速度にある。
耐久無振りで、ローブシンの210ドレp+根性ドレp+根性マッパや控え目スカーフニョロの雨ハイドロを高乱数で耐えるのは非常に偉い。
少し振れば控え目スカーフウルガモスのオーバーヒートもそれと同等の火力が出る無補正キュウコンの晴れオバヒも耐える。
熱風によるナットレイの処理、メタグロスハッサムへの遂行速度も命中90という安定感も加えて評価できる点でしょう。


ボルトロスとサンダーの明確な性能差
ボルトロスは臆病CS、サンダーは控え目CSベースで多少耐久に割くことも視野に入れることを前提とする。

【S方面】
100族 サンダー ウルガモス ボーマンダ キュウコン
101族 ランドロス
102族 ガブリアス
(スカーフカイリキー)
108族 3闘 ゴウカザル
110族 ラティオス アス ゲンガー
上記のポケモンに先制できるか先制されるか
見ての通り飛行技が非常に通りやすいので終盤のめざ飛行による抜き性能が容易に想像できる。
勿論裏のハッサム等にもしっかり一貫する。
特にラティオスガブリアステラキオンウルガモスのような決定力に対して先制できるのとできないとでは非常に大きな性能差が出る。
また、サンダーのSを下げた場合、砂以外の陽気ドリュウズサザンドラスイクングライオン等に先制取られる可能性があるので注意したい。

【耐久】
無振りボルトロスでは確定あるいは高乱数で落ちるがサンダーなら無振りまたは多少の努力値を割くことで耐え得る攻撃を思いつく範囲であげていきます。
勿論ボルトロスでも耐久調整すれば可能なラインはあるのであくまで目安という形で

182〜200ガブリアスストーンエッジ
156ニョロトノの雨ドロポン この付近のCラインの眼鏡ロトムの天候補正なしドロポン
200命の珠ハッサムの虫食い+電光石火+天候ダメージ
200メタグロスの鉢巻思念の頭突き 188程度のものなら+天候ダメージで落ちる
160鉢巻ジャイロ+ステロダメージ
198ウルガモスのオーバーヒート
210根性ドレp+マッパ+ステロダメージ
205マンダの逆鱗
187命の珠持ちドリュウズの岩雪崩 (天候ダメ二回程度入ると圏内)
172命の珠持ちバシャーモフレアドライブ

サンダーには低速との撃ち合いの安定感やスカーフによる奇襲に抵抗があるのがわかると思う。
これらを強く意識するならボルトロスではなく、サンダーを採用する理由となる。

単純に数字だけ載せてみたが、ボルトロスには悪戯心の補助技、サンダーはもっと耐久振ったり、羽休めを意識させたりと文章では表しきれない強みがあると思うので面白い。


・水ロトム

水、氷技半減のおかげでニョロトノに対する安定感が格段に上昇し、調整次第ではグドラと撃ち合える。
また一致ドロポンのお陰でカバに行動を許さなかったり、他の電気タイプよりバンギラスドリュウズに対する性能は高い。
ドロポンや雷についてのダメージ計算はhttp://d.hatena.ne.jp/yoyuu77/20110405/1301993543ここで上げたが、無振りグドラを雷一発で落とせたり、189-120のバンギラスをドロポン最高乱数切って倒せる170近くまでCを確保するのを個人的に推したい。
問題はカバドリュウズ入りにはラティ、ニョログドラ入りにはナットレイカイリューといった決定力が存在することである。
ラティとロトムの対面が作られ、さらにバンギやグロスにカバを合わせられることも考慮するとロトム+バンギorグロスorハッサム+催眠ループを脱出できるポケモンという選出が求められ、カバラティウルガの様な選出で来られるとダメージレースで圧倒的に負けてしまう。
雨に対しても同様でナットレイカイリューからグドラに一貫して崩せるポケモンや天候を採用する必要があり、何事においても一任だけは避けるべきである。

ただ、パルシェンオムスターギャラドスに対する耐性、拘りトリックによる後続展開サポートなど明確な採用理由があるので一定の評価は保持できているポケモンだと思う。



配分サンプル
ボルトロス U-*-U-U-U-Vのめざ飛行個体
165-*-91-164-101-179
めざ飛行で無振りウルガモスに対して乱数3つ切って落とせる程度
ラティオスも同様高乱数二発
バンギラスはD144までなら最高乱数切って倒せる

耐久ラインは
172程度のガブリアスストーンエッジ
142雨ドロポン
を上2つ切って耐える


サンダー V-*-V-U-U-U
179-*-106-166-138-135
Sを思考停止でガッサ抜きを確保して雨下の珠キングドラと撃ち合える配分
控え目オバヒウルガ以外には対面で勝てるようにもなる

175-*-106-176-111-155
無天候の際ドリュウズが抜けたり、無補正100族が抜けるようになる
確実に無振り付近のウルガを倒せるようにCに割いた
残りを耐久に回したら16n-1になった


ロトム 控え目5V想定
157-*-127-170-127-109
命の珠控え目キングドラの流星群耐え
無振りグドラを雷で確定
あまりS
適当に使おうと思ったらこの配分でいいでしょう


①命の珠ボーマンダの流星群耐え→157-140
②いじっぱりハッサム抜き→S118
③鉢巻きガブの逆鱗耐え→157-140
のどれか一つを選んでキングドラを珠ダメ込雷1発(C156)と両立させることは可能である